2009年10月30日金曜日

秋の一日


朝、いつものオレンジを食べながら、BS「世界のニュース」を見る。フランスでは、ホームパーティー形式の下着販売のレポートも。

通勤。まだちょっと眠かったので、いつのも吉本の講演はお休みして、久しぶりに「悲しみよ、こんにちは」の朗読を聴く。読んでいるのはカトリーヌ・ドヌーヴ。時々舌足らずな感じになるのが、彼女の癖。

大学到着。1時間目は、2年生のフランス語。ジャック・プレヴェールのDÉJEUNER DU MATIN 「朝食」という詩を読む。実はこのクラス、フランスの「子供新聞」を読んでいるのだが、今週はこれといった記事がなかったので、この詩を選んだ。ついでに、プレヴェール略歴を wiki. から短く引用したものも。

「……彼は立ちあがった わたしに話しかけずに わたしを見ずに……」

2時間目は、3,4年生のフランス語。今日のテーマはワイン。フランスでは女性はワインをつがない、というコードと、キリストの血としてのワインとの繋がりについて。

授業後、一人の学生が質問に来る。しばらく前の授業の時、先生がしゃべっていたコンゴの話、もう少し詳しく教えてください。じゃあちょっと研究室行こう。

じゃあこの本(『世界中のアフリカへ行こう』)貸すよ。でもどうして知りたくなったの? ボク教職課程とってるんですけど、その中のゼミで発表しなくちゃいけなくて、この前の先生の話聞いて、ちょっと興味持って。調べてみようかなって。

昼食は、大学近くの食堂へ、総勢4人で。ロースかつ定食。近々開かれるイベントの相談。また、ミスター・ハプスブルクから、『東京詩』を読んでくださったという報告。「匠気はないね」と言われ、気を良くする。そしてなぜか将棋の話になり、碁の話にもなる。 

研究室に戻り、小テスト(2クラス分)とゼミのレポートをチェック。「東京詩」ゼミでは、第1部(1900~大震災)の中の、気に入った詩を選んで感想を書く、という内容。面白いのは、学生の選んだ詩が、まるでバラバラなこと。でもまあ、学生が好きな詩を増やしてくれれば、それでこのゼミの最低ラインはクリアー。

それからちょっと仕事。例のレナさんと取り組んでいるもの。なかなか進まないが、まあ少しずつでも。

帰り道。今度はいつもの吉本を聴く。ちょうど鴎外についてが終わったところだったので、あらたに、太宰と鴎外、という講演を聴き始める。もちろん面白い。

夜、NHKのニュースで松井のホームランを見る。とても技巧的なバット運びで、しばし見とれる。

円楽の訃報。落語家としては、わたしは六代目円生が一番好き。けれど円楽がまだ星の王子様と言われた頃は、彼をテレビで見るのが好きだった。

そして…… 早くもブログを書き始める。今日もまた、いい日でした……。(このごろ深夜は、帰ってきたスピーカーで、ショパンのノクターンを聞くのが日課です。おセンチか!?)