2009年10月25日日曜日

The "sound" is back !


約2週間ぶりに、部屋に「音」が帰ってきました! 久しぶりの対面に、喜び合っています。

そうです、20年親しんだダイヤトーンが、修理とチューニングを終え、やっとその定位置に戻ってきたのです。チューニングによって、少し低音が厚くなり、そのせいか全体のバランスもどっしりした感じがしますが、この音は、まぎれもなくあの「音」です。

この「音」は、もちろん最高の音というわけではなく、あくまでわたしが馴染んでいる「音」にすぎません。ただ、ダイヤトーンが不在だった期間、押し入れからひっぱいり出したもう一つのダイヤトーン(といっても、サイズは6分の1ほど)を鳴らしても、まったく「音」は聞こえてこなかったので、なんというか、やっと安心してCD をかけられるようになりました。

スピーカーなんかに入れ込むのは、たしかにいかにもオジサン風ですね。(Oui, je le sais bien !)でもねえ、やっぱりスピーカーって音が違います。帰ってきたダイヤトーンは、それほど大したのもじゃないんですが、それでも、大きな空気感、動きのある低音、クリアーな高音、そして(特にオーケストラの)奥行きなど、チビ・ダイヤトーンには求められないものが体現されています。

わたしも i-pod 愛用者で、その便利さの恩恵に十分浴していますが、i-pod でクラシックを再生することはほとんどありません。クルマや電車に乗っていて、「未完成」の出だしが聞き分けられるとは思えないし、たとえばバッハというのは……

バッハの音楽は、なんだか逆説めきますが、沈黙へ向かうものだという気がします。そしてその沈黙の影が、たとえ一瞬でも垣間見えるのは、たとえばスピードのある低音の向こう側にだけだろうと言ったら、言いすぎなんでしょうか?

明日の東京は雨らしいですが、今週も、元気にいきましょう!