2021年4月19日月曜日

『ハイエナ』再び

映画は、2回、3回、4回……
と見ることがありますが、
ドラマは長いので、
なかなか2度見ることはありません。
『不時着』も『梨泰院』も『バガボンド』も、
1度だけです。
(そういえば『ボイス』は、部分的に2度見ましたが。)
で、
初めて、ちゃんと2回目を見てしまいました、
『ハイエナ』を。

「父親殺し」という韓国ドラマの新境地、
みたいなことをちょっと前に書きましたが、
やはり、それは間違いないと感じました。
こまかい俳優の表情なども、
字幕は簡単に見ればいいので、
今回はじっくり見ることができました。
やっぱりよかったです。

さてでは、主役のチョン・グムジャ以外の女性たちはどう描かれているのか、
と考えてみると、
プ弁護士は、対立から共闘へ、とグムジャの生き方に近づき、
グムジャの個人的な助手であるイ・ジウンは、
自分(の人生)を救ってくれたグムジャを深く愛しています。
つまりこの二人は、
独立心も能力も行動力もあり、いい感じです。
(殺されるソ・ジョンファ、彼女の位置が難しい。
ブルジョワ資本家の3男を恋人に持ち、
一方その兄に監禁されることもあり、
また、企業の裏金のための美術品の管理をし、
最後は「父親」に殺される。
「父親」の犠牲者、
「父親」の犯罪の証明者、
ということになりでしょうか?
その近くにいたために?)
グムジャの上司に当たるキム代表も、
堂々としていて、
その分やや(悪い意味で)「男性的」なところがありますが、
構図としてはやっぱり「父親」の一人であるソン代表と敵対していて、
ベタなことを言うようですが、
父性に対する母性を象っているようです。

母性ということで言うなら、
ジウンにとっては、グムジャが母性そのものであり、
ユン・ヒジェにとっても、ある程度はそうでしょう。
彼は、男性で、エリートですが、
物語の終わりには、
つまり彼の2人の「父親」が(社会的に)死んだ後では、
グムジャ的な論理や価値観を生き始めます。
対極にある原理の側に移動したわけですね。

『ハイエナ』、わたしは 95点をつけます。