『復讐者のメロディー』(2018)
を見てみました。
(まず残念だったのは、この邦題。原題は、
A Bluebird in My Heart 「わたしの心の中の青い鳥」
なのに。
別に直訳しろというわけではまったくないですが、
この、いかにもな感じ&ベタ&無内容&印象に残らない邦題は、
作品を貶めている印象さえあります。
こういう切り口で見せるのさ、
的な手癖が見えて、残念です。)
ベルギーの、フランス語圏の田舎町。
近隣の刑務所を仮出所し、
脚にGPS を付けられているダニーは、
当面の滞在先として月決めのモーテルを選ぶ。
経営している女性は、少女と二人暮らし。
この、特に人懐っこい少女と心を通わせたダニーは、
彼女が暴行されたと知った時、
犯人に対してブレーキをかけることができなくなり……
というお話。
物語は直線的だし、
特別に何かがある、というわけでもないのですが、
見始めると、終わりまであっという間でした。
ダニーが働いているシークエンスも、
少女が出てくるシーンも、
それぞれ魅力がありました。
荒涼とした町の風景も、
ちょっとでてくる犬も、
(まあ、特別な演出ではないにしても)
好感が持てました。
俳優たちもいい。
この映画、あまり話題になった記憶がないのですが、
傑作とは言いませんが、
ちょっとした拾い物、という感じで、
よかったです。
(バーのマダム役で登場する Lubna Azabal は、
完全に見覚えがあるなあ、と思って確認したら、
これらの映画に出ていました。
モロッコ系ベルギー人、なんですね。
どれも、(当たり前ですが)
アラブ系女性の役でした。
印象に残る俳優です。