WBC、終わりました。決勝戦は、おそろしくいいゲームでしたね。でもおかげで、つい見ちゃいます。
このごろ夜には、映画を見てます。なかなか傑作には当たりませんが、コーエン兄弟の『ノー・カントリー』は、独特の惹きつける力があると思いました。いつも通り、絵は美しいし。とはいえ、『ファーゴ』ほどの出来ではない気もしましたが。(かなり残酷シーンがあります。)
ニコラス・ケイジは、古いですが『リービング・ラスベガス』の頃、とても好きでした。で見たのは『ネクスト』なんですが、これは…… 2分後まで予知できる男が、隠された核爆弾を探す話です。これは…… 完全にB級なんですね。予知は設定だからともかく、核爆弾て言われても…… 最後まで見られませんでした!
『アメリカン・ギャングスター』。これはちょっと期待していたのですが、演出が、よく言えば端正、悪く言えば平板、でした。なんだか、長編風の語り口。黒人の麻薬王をデンゼル・ワシントン、悪徳刑事になれない正義派刑事をラッセル・クロウ。で、この映画のちょっと面白い点は、イタリア・マフィアではなく、黒人のファミリーを扱っているところです。
『ゴッド・ファーザー』は、もちろんイタリア・マフィアのお話でした。ほかにも、たくさんありますね。でも、フツーの犯罪映画ではなく、麻薬からみの組織犯罪グループを扱いながら、しかもそれが黒人だ、という作品は記憶にありません。
ワシントンは、かつて『グローリー』で南北戦争に参加する逃亡奴隷を演じました。(作品自体はイマイチでしたが。)そしてもちろん、スパイク・リーの『マルコムX』では主役を。そのつながりで考えると、『アメ・ギャン』も、単なる娯楽以上のつもりがあったのだろうと思えてきます。
(ワシントンの『マイ・ボディーガード』は、たしか面白かった記憶があります。)
こうなったら、ワシントン出演作、もうちょっと見ることにしようかな。