2009年4月28日火曜日

マジック・リズム


今日は意外に寒い東京でした。

さて火曜はゼミの日です。東京詩、今回の「創作宿題」のテーマは、七五調。しかも、グーグル・イメージで古い東京(のどこか)の写真を探して、その場面に入り込んで詩を作ってみる。フィクションでいいからその気になって、というものです。

明治からこっちの詩というのは、まあ一つには、七五調の桎梏からどう逃れるか、ということでもありました。で今回は、わたしたちにとって七五調が、どれほど強い呪縛力を持っているか感じてもらおうというわけです。そしてそこから離れる、と…… おおげさにいえば、追体験みたいなことです。

「彼女が水着に着替えたら」、「あなたのお名前なんてえの?」、「けっこうけだらけ猫灰だらけ」、「世の中に寝るより楽はなかりけり 浮世の馬鹿は起きて働け(!)」……

もちろんみんな七五調です。あんまり内容がなくても、このマジック・リズムに乗せられると、なんだか体に入るような気がするから不思議です。そういえば、フランス語の詩の場合、典型的なのは12音でしたね。

そして映画のほうは、「エライ評論家が、朝日新聞に映画評を頼まれた」という設定で、600字書いてもらうことにしました。ということは、「わたしはフランス映画はよく知らないんですが……」みたいなことは書かないでね、ということです。上から書いて、と言いました。

よく分かりませんが、これだと、自分の感想を堂々と言うしかないように思えます。えいや、と、自分なりに断定してくれれば、それも一つの練習にはなりそうな気がします。

              ❦

みなさん、GWはどんなご予定でしょうか? 大学は暦通りで遠くへは行けない(涙)ので、せめてライブ関係を2つ準備しました。ちょっと楽しみにしています!