今日は久しぶりに、オペラを見に行ってきました。ワグナーの『ワルキューレ』(新国立劇場)です。
まあワグナーはどれも長いんですけど、今日も2時に開演して、終わりは7時半。2回の休憩を挟んだとはいえ、5時間半! です。
で肝心の出来はというと、これがなかなかいいんです。一緒に行ったオペラ通の友人も、これは珍しいアタリと言ってました。S席21,000円は安くないですが、今回はその価値がありました。
『ワルキューレ』といえば、やはり1番の見どころは「ワルキューレの騎行」ですね。(『地獄の黙示録』が思い出されます。)オペラでは、ブーレーズ指揮のものがYou Tube にありました。
で、この場面、今回の演出では、場所はなんとまっ白い救急救命室(?)で、そこにドアが(ワルキューレたちの数に等しい)9個並んでいます。それぞれの上には赤いランプもあって。で、ワルキューレ(=天馬に乗って戦場を駆け、戦死した勇士たちを天上のヴァルハラへと導く乙女たち)が乗っているはずの「天馬」が、病院で見かけるストレッチャーなんです! 驚きの演出です。
『ワルキューレ』は、ただでさえつっこみどころ(というか解釈を誘う場面)満載なんです。その上救命室! でもたしかに面白い。看護服のワルキューレなんて、初めて見ました!
それにしても、生の声って、鍛えればあそこまでいくんですね。新国立の壁が震えてました! これは、たかが100人くらいの教室で、ピンマイクなんか使ってる場合じゃない!?(でも使うんだな、これが。)
※もしも『ワルキューレ』のあらすじにご興味があれば、こちらがよさそうです。