2010年2月14日日曜日

フランス語たち


さて今週は、収録が2回あります。(先週取らなかったツケが回ってきてるんですね。)

でここ数日は、その準備やらなにやらしていたんですが、どうもね、やっぱり人間あせるといいことはなくて、せっかく書いた原稿を消してしまったり(涙)、見直したのに更新し忘れたり(涙)と、困ったものです。

ところで、来年度の新番組には、カナダやニュー・カレドニア出身の人たちが出てくるんですが、彼らの話すフランス語は、(番組の中では)「フランスのフランス語」です。これはね、ちょっと迷いはしました。が、「カナダのフランス語」や、「ニュー・カレのフランス語」を取り入れるのは、やはり「入門編」には向かないかなあ、ということになりました。

ただ逆に言うと、カナダの人はこんな言い方しないよ! ということもありそうなんです。でもそこはまあ許していただくことにして…… ただもちろん、「フランス語は1つじゃない」というのは、レナさんもわたしも共通の認識です。

こと文学の世界では、フランス語はパリ中心主義だったといえるようです。野崎歓さんの言葉を借りれば、「『ボヴァリー夫人』はあんなに写実的なのに、言葉に限っては、まるで写実的じゃなかった。ノルマンディーの人庶民たちが、あんな平準化したパリ風のフランス語を話してたはずはないんだから」ということになります。これはとてもおもしろい指摘ですね。

番組の性質上、ほんとにいくつものフランス語を登場させることはできませんが、その代わりに、せめて色んな地域の曲をかける予定です。それらを通して、いろんなフランス語を感じましょ、というつもりではあるんです。(もちろん、歌になると突然パリ風フランス語になっちゃう場合もありますが。セリーヌ・ディオンみたいに!)

というわけで、更新し忘れからまだ立ち直れないまま(涙←しつこい!)、とりとめなく書いちゃいました! 今週も元気で!