2010年10月16日土曜日

Prix Nobel


金曜は、2年生のフランス語の授業があり、
あっちこっちの記事を読んでいます。
(先週は「ミニスカート事件」でした。)

で今日は、ノーベル平和賞をとった劉暁波氏の記事です。
フランス語を選択した学生は、当然ながら、
中国語やドイツ語は履修していません。
でもほんの少しでも、中国事情に触れたほうがいいと思っていたので、
今日はいい機会だと思ったわけです。
去年のオバマ受賞に劣らず、大きな話題ですものね。

天安門事件は89年だったと、これは火曜のイベントでも話題になりました。
でも一応学生に、この事件名だけでも聞いたことがあるか尋ねたところ、
約1割の学生が「初耳だし!」ということでした。
う~ん、そうなんですね。
たしかに、彼らが生まれる前のことではあるんですが。

学生たちの多くは、
民主化、というのが、そもそもピンと来ていないみたい。
以前、「市民革命」の前と後ろ、みたいな感じで話したはずなんですけど。
まあ、こちらがあまりうまく話せてないということもあるでしょう。
話し慣れない内容なので、ちょっとこなれてなかったかも。

天安門から20 年、天安門の英雄がノーベル賞を取る。
中国語の林先生の指摘通り、この数十年に中国は、
「どこも第3世界だった状態から、国の中に、
第1世界と第3世界が同居する状態にまで変化した」
のは確かでしょう。劉暁波氏の受賞は、
こうした変化とあるコントラストを見せているように感じられます。

中国東北部に生まれ育ったわたしの父親が生きていたら、
なんていうでしょうか……