2010年10月31日日曜日

36 Quai des Orfèvres


今日の東京は、期待した晴天には恵まれず、
結局この土日は、なんだかな~の天気でしたね。

というわけで、今日も部屋で映画です。その名も、
あるいは裏切りという名の犬』。
おお、なんだかアナクロではありますが、
かといって受けないわけでもなさそうです、ノワール・ファンには特に。
しかも主演は、ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューという、
まあフランスの2大スターといっても良さそうなコンビです。

http://www.youtube.com/watch?v=jPx0PQpR82s&feature=related

このDVDは、行きつけのレンタル屋さんで何度も手に取り、
その度に棚に戻していたのですが、ついに見てみました。
36 Quai des Orfèvres という原題なので、もしかしたら、
少しはパリ情報もあるかな? という感じで。
(この住所は、パリ警視庁の所在地。
それにしても、あまりに思い切った邦題ですね!)

内容は…… パリ情報とは無縁でしたが、
とてもよくできたノワールだと思いました。
ヴァイオレントだし、ややムリ目な部分もあるけれど、
全体としては、傑作ノワールに入ると感じました。
そう、ヴァイオレントではあるけれど、ある種の品もあるし。

わたしは一時期、ハードボイルドが好きでした。
(今も嫌いじゃないですけど。)
文学的な表現技法から行っても、
ハードボイルド的な、心情表現を排するやり方は、
ベタベタなものよりはずっとよかったし。

ただ最大の問題は、つい様式化してしまうことなんでしょうが、
今回の『あるいは裏切りという名の犬』については、
不思議に生き生きしているところもあり……
それが成功作というものなんでしょう。
こうなったら、もうちょっと映画見ることにします!

さあ、今週からは11月!
びっくりですねえ、もうあと今年も2カ月なんて!
はりきって行きましょう!