2011年11月7日月曜日

amerrika


amerrika というアメリカ映画を見ました。

パレスチナで暮らす母(ムナ)と息子のもとに、
アメリカに住む許可が下りるところから話は始まります。
イスラエルにいても、パレスチニア人はいい職につけません。
ムナは決断し、2人はイリノイにいるムナの姉夫婦のところに向かいます。

でも、「自由の国」は今、「アラブ=テロリスト」の空気。
息子は、高校でウサマとからかわれ、
銀行で働いていたムナは結局、
ハンバーガー・ショップの仕事しか見つけられません。
(息子の先生はいい人で、ポーランド系ユダヤ人です。)
姉の夫は評判のいい医者だったのですが、
このところ患者がどんどん離れていきます。
こんなことなら、こないほうがよかった……?

http://www.youtube.com/watch?v=5OdiFG8tL4k&feature=related

ユーモアもあって、いい映画です。
監督のCherien Dabis は、パレスチニア系ヨルダン人の移民の家系。
彼女自身はアメリカ生まれ(1976)で、これが長編第1作。
すごいですねえ。
若いのに、大人の気持が分かってます。

ところでムナのお姉さん役は、あのヒアム・アッバスです。
これは得点高いですね。

予告編を検索したら、
フランス語、スペイン語、ドイツ語、などの版はありました。
でも、日本では未公開です。
残念ですねえ。