2011年11月29日火曜日

「モモ」


フランス人のあだ名の1つに「モモ」がありますが、
これって、モトは2種類あって、それは

①ユダヤ系の「モイーズ」(=「モーゼ」)
②イスラム系のモアメッド(=「モハメッド」)

です。
(他の名前が、個別にそうなることはありえるのでしょうが。)

今わたしが担当している学生の1人に、
マレーシア出身の「モハメッド」君がいます。
で先日、彼と話している時に訊いてみました、

「マレーシアでは、もしかしてモモって呼ばれたりするの?」

でも彼は、何のことを言ってるのか分からないという表情。
そして2時間後、彼はやってきて、

「やっと分かりました、ぼくがモハメッドだから訊いたんですね。
マレーシアでは、モモにはならないんです、
モハメッドっていう名前の人は、すごく多いので。
でももし短くするなら、アメッド、です」

この「アメッド」は、
わたしにはそう聞こえたんですが、ちょっと怪しいです。

「ファティマとか、アイシャなんていう名前の女性もいる?」
「いますよ。アラビア語の名前も使います。
<光>っていう意味の<ヌー>が付くと女性です」
「君はアラビア語もできるの?」
「読めますけど、意味は分かりません」
「読めるけど分からない??」
「そうです。コーランを声に出して読むから、読めるんです。
でも、意味は、翻訳されたものを見るから」

なるほどねえ。

でこうなったら、ワールド映画でマレーシアの作品も取り上げようと思ったのですが、
なんと日本版のDVDは1枚もリリースされていませんでした。
一昨年若くして亡くなったYasmin Ahmad (画像)のものなど、
ぜひ見てみたいと思うのですが。
(英語字幕のものは見つかるでしょう。
でも授業では、ちょっと厳しいかも。)

モハメッド君だけは、例外として、
英語のレポートを認めています。
英連邦に属するマレーシアでは、小学校から英語を教えているそうです。
(ずっとイギリスの植民地だったのですね。)