2013年10月28日月曜日

Bagnolet

『戦争より愛のカンケイ』というえいがについては、
もう何度かここでも触れました。たとえば、

http://tomo-524.blogspot.jp/2012/05/blog-post_26.html

まちがいなく面白い映画です。

ただこの映画、
初めて見るときは、
サラ・フォレスティエの大胆な裸体に目を奪われ、
2度目に見るときは、
「政治」的なおもしろさの読解に気を奪われる、
という傾向があるようです。(多分)

で、
また見てみました。
(実際には、もう5回目くらいですが。)
今回注目したのは、「場所」です。
結論から言うなら、
この映画の「場所」は、パリのペリフェリックを東に越えてすぐの町、
バニョレです。
ここは、この映画の舞台でもありました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/09/de-bruit-et-de-fureur.html

ただこちらでは、HLMやその周辺が主な舞台でしたが、
『戦争より……』では、
市役所や、メルキュリアル・(ツイン)タワーなども、
繰り返し登場します。
で、調べてみると、
監督のミッシェル・ルクレルクは、4年もバニョレに住んでいて、
この町を愛してやまない、とか。
そして、

「さまざまな人たちが共生しているこの町は、
この作品のストーリーやテーマに完全にフィットしていた。
映画が語るのは、フランス人のオブセッションであり、アイデンティティーだ」

http://www.bagnoletenvert.com/article-bagnolet-le-nom-des-gens-et-la-place-de-la-mairie-61693428.html
 
と言うのです。
なるほどね。

そしてさらに調べると、このバニョレ地区、
かつてこの町を、「東のデファンス」にするという計画があったそうです。
(石油ショックで頓挫してしまったのですが。)
Mmm、となると、
デファンスを舞台にしたTout ce qui berille と比較するのも、
なかなかおもしろいかもしれません。
これ、やってみたいです。