今シーズン60本のHRを放ったバレンティン。
彼が「オランダ人」であることは、
学生たちも結構知っていますが、
さてあのルックスでなぜ「オランダ人」なのかとなると、
分かっている学生の数はぐっと減るようです。
彼は、オランダ領キュラソー島出身です。
キュラソー島は、アンティル諸島の中でもヴェネズエラに近く、
また、
オレンジ・キュラソーに使われるオレンジの産地としても知られています。
まあ、こんなカリブ海の島がオランダ領であるのを見ると、
世界史の教科書に書いてあった植民地戦争やさまざまな条約が、
今目の前でも展開していることに、あらためて驚きます。
(こういう例は、実際はいくらでもあるわけですが。)
バレンティン選手は、4つの言葉が使えるそうです。
オランダ語、英語、スペイン語、パピアメント語。
この最後のパピアメント語は、クレオール言語です。
彼は、審判に文句を言うときは、
このパピアメント語を使うそうです。
“The other (languages), sometimes,
they understand you and they throw you out of the game,” he said.
なるほどね。