2020年12月2日水曜日

ブック・レポート/『21レッスンズ』

東京の好きなところの一つは、
冬晴れの日が多いこと。
かなり寒くても、
大陽が出てると気持ちが違います。
なので今日のような天気は、
あまり好みじゃありません。
それはともかく。

ここ数日で、
ブック・レポ-ト、約70本ほど読みました。
(それ以外に、映画分析のレポートもありましたが、
そっちは毎週のことなので、フツウです。)
このブック・レポート読みは、
正直なところ、かなり骨が折れます。
時間もエネルギーもかかるので、
ほんとはそういう課題を出さなければこちらは楽なんですが、
レポートを読み進めてゆくと、
ああ、やっぱり読んでもらったほうがよかったな、
といつも必ず思うので、
やめるわけにも行きません。
学生も、メンドクセーナー、と思いながらやるのでしょうが、
終わってみれば、
たしかに勉強になったかも、
と思ってくれてるはずです。
たった1冊の本ですが、
それを読むと読まないではチガウ本というものが、
たくさんあります。
もちろん、
わたしがまだ読んでいないそういう本も多いに違いありません。

最近学生に勧めることが多いのは、
ユヴァル・ノア・ハラリの『21レッスンズ』です。
この本、わたしが今年読んだベスト3に入ります。
かつて吉本さんは、

ぼくが真実を口にすると ほとんど全世界を凍らせるだろう(……)

と(詩の中で)書いていましたが、
それを思い出しました。
それを思い出すほど、
ああここまで言ってしまうのか、
と何度も思ったのでした。
しかも、たとえ部分部分は知っていたことでも、
文脈の作り方が新鮮で、
なるほどね~と思わされることしばしば。
もちろん、初めて知ることも多く、
最初から最後まで、ワクワクしながら読みました。
年内に、もう一度読むかも。