『ローグ・シティ』(Bronx)
を、ネトフリで見てみました。
舞台はまたしてもマルセイユ。
コルシカ系の麻薬マフィア、
取り締まりに当たるBRI、
彼らと対立する麻薬捜査班、
そしてもちろん(?)悪徳刑事が入り乱れ、
裏切りと復讐が途切れない輪となって展開してゆきます。
この映画の欠点の1つは、
なんといっても、
話や人間関係が複雑すぎること。
しかも(これは仕方ないと思いますが)字幕では、
さらに言葉が切りつめられているため、
ときどき巻き戻さないと話が見えなくなりそうでした。
(劇場で見ていたら、おそらくこんがらがっていたでしょう。)
また、こうしたフィルム・ノワールは、
なにかふっきれたもの、
降りた人間だけがもつ気配、
諦念に似た何か、
を持つものであって欲しいのですが、
今回はそこまで行ってないように感じました。
ジャン・レノも出てるんですが、
今回はなんの魅力もないし。
1つだけ。
この映画でも、
ドラマ Marseille で何度も登場したフェリックス・ピアットの名前が出て、
ちょっと繋がった気もしました。
もちろんピアット(この映画の字幕では「ピア」)は、
有名な「犯罪地区」であるわけですが。
まあ、パリで言えば、
ボビニー、でしょうか?
(もちろん「イメージ」であって、
たとえば昼間のボビニーなんて、
静かでのんびりした町ですが。)