リストラの宣告を代行するという、
なんというか地獄のような仕事をする会社で活躍する映画、
『マイレージ・マイライフ』(2009)
を、ゼミで見てみました。
この映画を選んだのにははっきりした理由があるんですが、
それは、
『fimlmaler's eye 映画のシーンに学ぶ構図と撮影術』
という本の冒頭で紹介されていたあるエピソードを、
実際に試してみたかった、ということなんです。
そのエピソードとは、
著者が映画仲間たちとこの『マイレージ・マイライフ』を見たとき、
映画の評価はさまざまだったものの、
一番いいショットは?
という質問に対しては、全員が一致したというものです。
そして、ゼミでもそれを見て、
同じ結果になるかどうか、
試したみたのです。
結果は、おもしろいものでした。
わたしは、2つのショットが特にいいと感じました。
Mくんも、2つのショットが。
Nくんは、1つのショットがよかったと言いました。
もちろん、本と同じになるのが「正解」というわけじゃありません。
それはもちろんそうなんですが。
わたしとMくんの「2つ」は、同じショットで、
その内一方が、本で示されているモノでした。
そしてNくんが挙げたのは、
わたしとMくんの、本じゃない方のショットと同じだったんです。
つまり、3人は、同じショットを挙げていたわけです。
ちょっとびっくりしました。
そのショットは、いわばサブストーリーに関わるもので、
まったく派手なものではなかったからです。
映画好きって言うのは、こういうものなんでしょうか?