2022年12月15日木曜日

Douce nuit

今日の東京は寒かったですね。

12月に入り、
1年生のフランス語は条件法も登場し、
終わりが見えてきました。
で、
以前一般向けのフランス語講座で、
授業の後にクリスマス会をやったときには、
みんなでDouce nuit (きよしこの夜)を歌ったのを思い出し、
授業でもやってみることにしました。

この歌、歌詞が何通りもあるみたいなんですが、
使ったのはこれです;


Douce nuit


Douce nuit, sainte nuit 

Dans les cieux ! L’astre luit.

Le mystère annoncé s’accomplit.

Cet enfant sur la paille endormi,

C’est l’amour infini ! C’est l’amour infini !

 

Saint enfant, doux agneau !

Qu’il est grand ! Qu’il est beau !

Entendez résonner les pipeaux

Des bergers conduisant leurs troupeaux

Vers son humble berceau ! Vers son humble berceau !

 

C’est vers nous qu’il accourt,

En un don sans retour !

De ce monde ignorant de l’amour,

Où commence aujourd’hui son séjour,

Qu’il soit Roi pour toujours ! Qu’il soit Roi pour toujours !

 

Paix à tous ! Gloire au ciel !

Gloire au sein maternel,

Qui pour nous, en ce jour de Noël,

Enfanta le Sauveur éternel,

Qu’attendait Israël ! Qu’attendait Israël !


で、このままだと1年生には難しいので、
ヒントも付けて宿題にしました。
こんな感じです;

cieux cielの複数形。詩的な表現。(意味は単数と同じ。)

luit luire(輝く)

s’accomplit < s’accomplir (実現する、起こる)

Cet enfant sur la paille endormi ←通常の語順ならCet enfant endormi sur la paille ここは、前の行と脚韻( [ i ])を踏むために、語順が変わっています。

Qu’il est grand ! Qu’il est beau ! <Que +節 !>は、感嘆文。

Entendez résonner les pipeaux 命令文。通常の語順ならEntendez les pipeaux résonnerで、<entendre +モノ+動詞原形>=「モノが~するのを聞く」。ここでは、les pipeauxに、後に続く2行が全部かかっていて長いので、順番が入れ替わっています。

conduisant < conduire の……?

C’est vers nous qu’il accourt ←○○構文(c’est que ... という形です。)

accourt < accourir(「(~の方へ)駆けつける、走ってくる」

En un don sans retour !  en は前置詞で、ここでは「~として」。

De ce monde ignorant de l’amour ここは、2行下のRoi から繋がっています。Roi de ce monde ... ということです。詩なので、音の数を合わせるために、語順が入れ替わっています。

ignorant  もともとは動詞 ignorer の……?(今はもう形容詞扱いです。)

Où commence aujourd’hui son séjour 通常の語順なら、Où son séjour commence aujourd’hui

Qu’il soit Roi pour toujours ! <Que +接続法 !>で、祈願文です。soitは、êtreの接続法現在形です。

Roi  ふつうにroiといえば「王」のことですが、ここは大文字で始まっているので、固有名詞です。(絶対的な)「王」という感じ。

Qui pour nous, en ce jour de Noël, / Enfanta le Sauveur éternel  pour nous en ce jour de Noëlは、それぞれ挿入句なので、カッコに入れて考えてください。

Enfanta enfanter(「(作品・子どもなどを)産み出す」)の単純過去形。訳としては、ふつうに過去でOK。文頭のQuiは関係詞。先行詞はciel=sein。(同じモノを言い換えているだけなので、単数とみなしています。)

attendait attendre の○○形。

Israël ここでは、古代のイスラエル王国のこと。ダビデ王、ソロモン王の後、良き王が現れなかったイスラエルでは、メシア(救世主)の到来が待たれていたました。

ただし、キリスト教において「イエスがキリスト(=メシア)であるのは、彼が王の権力をもってこの世を治めるからではない。自ら僕(しもべ)として苦難の道を歩み、十字架による処刑の死にまでわたされることによって、人間の罪を贖(あがな)い、罪からの解放、救いを人々に与えた。この点にキリスト教的メシア思想の特質がある。」(コトバンク)


そこそこ親切で、
そこそこ不親切、
つまりある程度調べないと分からない程度のヒントにしてあります。
できるかな?