わたしたちの小さな研究室は、
飾り気のないビルの、5階の北側に並んでいるのですが、
そのフロアの中央辺りには、
ちょっとした「憩いの空間」(?)が設けられていて、
そこに置かれたテーブルでは、
時に学生たちが勉強したり、昼ご飯を食べたり、おしゃべりしたり、寝たり、
しています。
今日そこを通りかかった時、
見覚えのある女子学生が、友だちとしゃべっているのが目に入りました。
Kさんは今4年生。
ということは、わたしと同期入学(?)で、
最初の「東京詩」の学生の一人でした。久しぶり!
「就職は?」
「決まりました。地元の県庁に」
それはよかったです。
で話しているうち、友だちのほうも、
「わたしも先生の『フランス映画』出てたんですよ」
ああ、そう? すみません!
ただあの授業は、20人の半期で、
直接話すという機会もなかったので……
「『ニキータ』を半分見て、その続きを書くっていう宿題、
おもしろかった!」
ああ、そんな宿題もありましたね!
でも去年から、「フランス映画」は「ワールド映画」に変身し、
たとえば今週も、レバノン映画を見たんだけどね。
「ああ、それも出たかった」
彼女は、大手メーカーに就職が決まっているとのこと。
すごいですよね、とKさん。
それにしても2人とも、
とてもまじめで勉強熱心なのが、
言葉の端々から伝わってきます。
県庁でもメーカーでも、
2人ともきちんと仕事をしていくでしょう。
ちょっと早いけど、卒業おめでとう!