今日の授業中の、パリの gare 「駅」についての雑談から;
フランスは、その国作りの過程で、
色~~~んなものをパリに集中させてきました。
だからパリは突出していて、
たとえばフランス第2の都市リヨンと比べても、
だいぶ差がある気がします。
逆にたとえばドイツなどは、
そうじゃないと言いますね。
いわば、75点くらいの都市がいくつもあるというか。
ベルリン、ボン、フランク……
ところがパリの「駅」は、1極集中していません。
gare は6つあるわけで、これははっきり分散してます。
もしこれが1つだったら、それは便利だったでしょう。
東京でいえば、すべての長距離列車のターミナルが東京駅だったら、
大阪から山梨に行くのも、取り換えは楽々です。
でも東京も、そうなってません。
フランスは、国作りは1極集中だっただけに、
そうして作られた都市(パリ)の内部で、
別の基準が適用される場合があったことは、
なにか強いコントラストを感じてしまいます。
そして6つのgare を繋ぐために発達した面もあるのが、メトロ。
(あるいは1930年代以前は、Petite Ceinture という路面電車。)
都市は、もちろん自然発生的な部分もあるけれど、
基本的にはあるヴィジョンのもとに「計画された」ものです。
時代の要請に合った「計画」が、そうして生まれるのでしょう。
でも「計画」って、その通りにはなりません。
だから結局は、自然発生的な部分が「計画」を補い(あるいは浸食し)、
生きている街になっていくのでしょう。
……というような雑談でした!