2018年1月10日水曜日

フランス人は「陰謀論」がお好き

Fake news という表現が、
すっかり定着してしまった今日この頃。
もちろんほんとは、
とりわけ政治の世界では、
こんなもの問題外なのですが。

(そういえば、もう1か月ほど前ですが、
あの大統領が、
「おれは、『今年の顔』にどうだというTIME紙の打診を断った」
と言いましたが、
TIMEの編集部は、
そんな打診など、いまだかつてしたことはない、
とコメントしました。

http://www.bbc.com/japanese/42133684

彼のナルシシズムは、病的ですね。)

で、これは、フランスでのちょっと変わったアンケート。

https://www.rollingstone.fr/theories-complotistes-les-francais-de-plus-en-plus-credules/

フランス人の79%が、
少なくとも1つの「陰謀論」を信じ、
25%が、5つ以上の「陰謀論」を信じているという結果です。
また、若ければ若いほど信じる傾向があり、
また、前回の投票で、
メランションかルペン(つまり両極)に入れた層が、
信じやすい傾向だと。
そしてこの背景には、メディア不信があるという指摘もあります。

「陰謀論」というのは、つまり、思考停止でもあるわけです。
もうそれ以上考えなくてもいいわけですから。
結論を先延ばしにして、
わからないことをたくさん引き連れて歩くのは、
たしかに骨の折れることですが、
まあ、それをする以外にないのでしょう。