『夏が終わる前に』
です。
https://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=44001
「パリでの5 年間の学業を終えたアラーシュ。
フランスの生活にはついになじめず、
イランに帰国することを決めていた。
友人二人は、彼の気持ちが変わることを期待しつつ、
フランスをあちこち巡る旅を計画。
アラーシュは彼らとともに、
フランス生活最後の記念旅行に出発する」
https://www.youtube.com/watch?v=bWSqGEGlVQY
登場するのは、
3人のイラン人男性です。
(会話もほとんど、おそらくペルシャ語。)
アラーシュは、いわゆるコミュ力がなくて、
かなりの太っちょ。
(その理由が、実は兵役と関係していたことが、
後から分かります。)
いい男のホサインは既婚者で33歳。
留学していると偽って、
イランの銀行からお金を借りています。
彼はまだ兵役を済ませていません。
3人目はアシュカン。
彼は独身で、兵役は終えています。
この3人が、南仏目指してクルマで出発。
その意味では、
たしかにロードムーヴィーなんですが、
この旅の目的は、
どこかの場所にたどり着くことではなく、
アラーシュを翻意させることにあります。
なんなら、誰かに一目ぼれでもしてくれたら、
フランスに残る理由が生まれるというものです。
途中、ナンパ風のことをしてみたり、
実際少しは仲良くなったりもしますが、
まあ、とくにこれといった事件も起こりません。
でも、見ていてイヤじゃありません。
やっぱり、舞台はフランスですが、
そこでイランからの視線と、
イランへの視線が行き来していて、
おもしろいです。
先日見た Cherchez la femme も、
イランからの政治亡命者が出ていましたから、
なぜかイランが続きました。
(勉強になりました。)