このタイトル、
Belleville Tokyo (2011)『ベルヴィル トーキョー』
なら、
ふつうはすぐにも見るところですが、
見るのが今日になってしまったのは、
予告編があまりそそられなかったからです。
で、
やっぱりイマイチでした。
映画館 Grand Action で働くマリと、
映画評論を専門にしているジュリアンのカップルは、
フォーブール・サン・ドニ通りからちょっと入ったアパルトで暮らしています。
ある日ジュリアンは、
映画祭の取材にヴェニスに向かうのですが、
その別れ際の駅で、
別れを切り出します。
その時マリは妊娠中でした。
その後、このジュリアンというダメ男くんは、
二人の女性の間を行ったり来たり。
そして自分が父親になる準備もできていません。
わがままで、自己弁護ばかりのイヤなやつです。
ダメで、しかも魅力がないのが、ね。
ダメで、しかも魅力がないのが、ね。
一方マリは、誠実で、強くも弱くもあり、
好感が持てます。
こんな男と付き合わなければよかったのに、
と観客は思うのでしょう。
で、これだけの映画です。
ベルヴィルとトーキョーは?
これは、まあ詐欺みたいなもので、
トーキョーに旅行に行くと偽ったジュリアンが、
ベルヴィルからマリに電話するという、
それだけのことです。
別にベルヴィルじゃなくても、トーキョーじゃなくても、
どこでもいいのです。
この映画の監督は、
これも撮っています。
両作の共通点は、
ヒロインは好感が持てるけれど、
男がイマイチ、というところでしょうか。
ヒロインは好感が持てるけれど、
男がイマイチ、というところでしょうか。