2018年11月11日日曜日

会田誠トーク


地元で、「文化祭」がありました。

http://newtown.site/

お目当ては、郊外をテーマにした企画展示と、
その関連イヴェントである会田誠のトークです。

会田誠といえば、
このときの印象があまりに強く、
今もまだ残っています。

http://tomo-524.blogspot.com/search?q=%E4%BC%9A%E7%94%B0%E8%AA%A0

実際のアーティストは、
軽くビールを飲みながらのフレンドリーな話しぶりで、
とてもサンパでした。
とはいえアーティストですから、
そういう表面だけではもちろん推し量れませんが。

郊外に関連した論議では、たとえば、
新潟を出てしまったことについて原罪意識がある、とか、
この地上のどこに住むべきか未だにわからない、とかいうあたりが、
おもしろかったです。
この後者の感覚は、
(ブロンズなどのような)ちゃんとした素材は苦手だ、
という感覚と、通底しているのかもしれません。
あとは、
NYにいる1%の富裕層に支えられているアメリカ現代美術、
のシステムとしての限界、
かたやそうはなっていない日本現代美術、
のいつ果てるともない困難、などについての言葉が、
リアルに感じられました。

そう、住みたいところはわからないけど、
それは「快適なスラム」であって欲しいと、
彼は言うのでした。
計画された都市に押し込められるのではなく、
計算された安全性を前提として、
無秩序にでき上っていく街、
そうしたところに住んでいたい、と。