『愛の不時着』も、
(まだ途中ですが)『梨泰院クラス』も、
たしかに「おもしろい」です。
どうしても最後まで見てしまいます。
が、
(そんなに強く指摘する気は全然ないのですが、)
どちらのドラマも、
かなりの回数、「偶然」の出来事が起こります。
しかもそれは、「ふつうにあるでしょ?」みたいな感じで、
そもそも偶然でさえないような描かれ方なんですが、
いやいや、それってかなり偶然、という感じ。
ただここで言っているのは、
たとえば前者なら、
パラグライダーが竜巻に巻き込まれ、北朝鮮に到着した、
という点のことを言っているわけではないんです。
もっと、通りでばったり会うとか、そういうレベルのこと。
思い出すのは、
「偶然は、一度だけならいい」
という、セオリー(?)です。
これ、もうどこで読んだのかもおぼろなんですが、
(吉本ばななのエッセイだったような……)
小説において、一度の偶然はいいけれど、
何度もはダメ、という内容でした。
たしかに、生きていれば、偶然てあります。
たとえば、何年も会ってなかった人と、
けっこう混んでる山手線の中で会ったこともありますが、
これって、ドアが1つちがえば、
お互い気づかなかったはずですから、
やっぱり偶然ですよね。
(だから逆に言うと、隣の車両には知り合いがいるかも!?)
でも、
「嘘」である小説で許される偶然は、一度だけ。
二度以上は、もう、エンタメ……。
この「セオリー」が正しいかどうか、
そもそもそれも分からないんですが、
なんとなく、わたしはそう思っているのでした。