2021年1月1日金曜日

J'irai où tu iras

さて、今年の1本目、
やっぱりこれから始めよう、
と思って見始めたのが、

J'irai où tu iras


監督がジェラルディン・ナカシュ、
主演が彼女自身とレイラ・ベクティ、とくれば、
これはもちろん、
大好きなこの映画を思い出します。


この映画との間にどんな文脈を見つけられるのか、
そんな気持ちで見始めました。

舞台はナント。
気のいい、ちょっと変わり者の父親は、
明日から化学療法を始めることになっています。
その彼には娘が二人、
セラピストのミナと、
歌手志望で、
セリーヌ・ディオンのバック・コーラスのオーディションが控えているヴァリです。
ただこの二人、うまくいっていません。
もう1年以上も会っていないのです。
そして、いつもヴァリの世話に明け暮れている父親は、
病気のことを隠してきたのですが、
とうとう入院する日とパリでのオーディションが重なってしまい、
ミナに送迎を頼むのです。
最初は断ったミナでしたが……
というお話。

軽い、というのか、
サラサラッと最後まで来てしまう映画でした。
悪いわけじゃないんですけど、
グッとはきませんでした。
デキだけ言えば、
Tout ce qui brille には遠く及ばない印象です。

ただ、二人とも、
大人になったなあ、という気にはなりました。
当たり前ですけどね。