また見てみることにしました。
Portrait de la jeune fille en feu 『燃ゆる女の肖像』
わたしは、かなり前からシアマ監督のファンだったので、
この映画で彼女が日本でもブレークしたのは、
うれしいと同時にさみしいという、
言ってみれば、インディーズ時代から追いかけていたバンドが、
突如メジャーになったときの感じ、がしていました。
ただ、そんなことはほんとにどうでもよくて、
これはやっぱり傑作だと思います。
とても映画的だし、
画も音も言葉も緊密で、
ボードレール的な美というか、
もう、1ミリも動かせないような美が体現されていると感じました。
シアマ監督作品で、1番好きだったのはこれ。
『ガールフッド』というタイトルで、
日本でも上映されたこともあるようです。
アデル・エネルのことは、
ここでも何度も触れました。
たとえば、
は印象に残っている作品です。
で、ノエミ・メルラン。
彼女は、まずはこれ、『奇跡の教室』。
生徒役を演じた俳優の中で、一番目立っていました。
それから、同じ監督の、これ。
これは映画としてもよかったので、
日本版出て欲しいです。
で……
『燃ゆる女の肖像』は、日本版が出て喜ばしいのですが、
やはり、字幕はオリジナルのフランス語とは違います。
(字幕っていうのは、誰が訳したか、という以前に、
もともとそういうものですよね。)
今回は、ストーリーが分かればいい、
っていうタイプの作品では全然ないので、
そうなると、やっぱり、フランス語のほうが味わいがあるのは、
仕方ないですね。
それから、細かいですけどジャケ写、
タイトルを英語で書くのは、あまり感心しませんでした。