ミッシェル・ルクレールでしたが、
脚本はといえば、
彼と、
Baya Kasmi の共同脚本でした。
で、今度は、
彼女が監督した作品を見てみました。
Je suis à vous tout de suite
https://www.youtube.com/watch?v=UmAf-hZacFY
面白かったです。
で、確かに少し、
『戦争より~』的なものを感じました。
パリ郊外のゴネス。
アルジェリア人の父親、
(アラブ系)フランス人の母(←演じるのはチュニジア系ユダヤ人)、
ヒロインである長女アンナ・ベルカセム、
そして弟のドナディウー。
この両親、ともに「親切病」で、
人の頼みは断れないし、
またその頼みをきくことが、
自分の生きがいでもあります。
娘のアンナはその性質を受け継ぎ、
頼まれれば、セックスも受け入れ、
ほとんど娼婦状態です。
弟は、子供のころ、
自分の宗教を周りのワルがきにからかわれ、
その後はいじめられ、
やがて「過激化」して、
当然姉の生き方に強く反発します。
で、
この対立は続くのですが、
ある時弟の腎臓が悪くなり、
移植に適合するのはアンナだということになります。
そして、アンナは、
弟の主治医(アラブ系)と恋に落ちますが、
彼はアンナを、娼婦だと思い込んでいる……
という話です。
『戦争より~』との共通点の1つは、
ヒロインの父親が「親切病」だということ。
これはどうも、監督の父親がそうだったようです。
また、ヒロインたちが、
子どもの頃の性的虐待を克服するというテーマも共通で、
これもまた、監督の体験のようです。
これもおもしろい映画でしたが、
比べると、『戦争より~』のほうが、
少し上でしょうか。