先日、ジークフリート監督のLouise(take 2) のことを書きました。
パリのメトロを主な舞台とした、
おもしろい作品でした。で、
同じ監督の次の作品、
『サンサーラ』(Sansa)
を見てみました。(日本版あり)
http://www.youtube.com/watch?v=_O9VS4awRmk
これは……、ちょっと期待が高かったせいか、
わたしはLouise ほど惹かれませんでした。
ロシュディ・ゼムは悪くないし、
14カ国に及ぶロケは、
見終わると、たしかにちょっと「世界一周」した気分にもなりますが、
その分、やや横滑りな印象もありました。
そういうものを作ろうと思って、実際作ったのだとは感じますが。
いわゆる「映画」というより、
いわゆる「イメージ・ヴィデオ」に近いのかもしれません。
だとするとその対象となったのは、「世界」ということなんでしょう。
それにしても、あのロシュディ・ゼムが、
新宿を歩いているのはなんとも不思議でした。