2013年9月29日日曜日

Tête de Turc

日曜日、冒頭の緊張感に惹かれて見始めたのは、

http://www.youtube.com/watch?v=nZQWyeG5MSU  ←全編版

Tête de Turc というのは、
もともと縁日の遊びに、
「殴って腕力を試すターバンを巻いた顔の絵があったことから」派生して、
「嘲笑の的、非難の的」を意味するそうです。
(俗語では、ほかにも意味があるようです。)

ロシュディ・ゼムとロニ・エルカベッツが出ているなんて、
ちょっと(というかかなり)新鮮。ところが……

苦しくて、見ていられませんでした。
母と小さな弟と暮らす彼は14歳。いい子です。
でも、ワルい仲間とHLMの屋上にいたとき、
たまたま下に巡回の医師のクルマがあり、
それに気づいたワルたちは投石を開始。
誠実な医師に石は当たり、彼は気絶。
そして14歳の主人公が、酒の瓶を投げようとしたとき、
誰かがそれに火をつけ、その瞬間酒瓶は火炎瓶に。
そしてその火炎瓶は、医師のクルマを燃え上がらせます。
逃げ出すワルたち。
ひとり少年だけは下に降り、
炎が回り始めたクルマから、医師を助け出します。
けれど、医師は瀕死の重傷。
警察は大捜索を開始し……

きっちり作ってあると思うのですが、
その分、苦しさもきっちり来ます。
そしてサブストーリーもまた苦しげ。
ここまで苦しい映画にしなくても、
とわたしは思うのでした。