2013年9月18日水曜日

Louise(take 2)

窓を開け、からっとした風に吹かれながら見たのは、

『ルイーズ(take 2)』

とてもよかったです。
フランスでは1998、日本では2001公開。
国内版DVDがあります。(ラッキー!)

http://www.youtube.com/watch?v=nk8LumIrofM

舞台はパリ。
主人公ルイーズは「学生」と自称していますが、
嘘っぽい感じ。
彼氏はやさぐれのアラブ系ヤヤ。
このヤヤのダチ2人も加わって、
4人は「ストリート」やメトロで、万引きやらカツアゲやらを繰り返します。
その様子は楽しそうなんですが、
まあ、実はそうとうに苦しそうでもあります。

そんなルイーズは、2人のオトコと出会います。
1人は9歳半のギャビー。
このチビ・ギャング、母親は娼婦で、父親はメトロの浮浪者。
可愛い子です。
で、もう1人は、ロシュディ・ゼム演じるレミー。(もちろんアラブ系)
彼もまたホームレスで、
メトロに寝まることもある様子。
そしてこの3人が、やがてたがいに深い情愛を感じ始めます。
貧しさ、孤独、先行きの不透明さ、そして、なけなしのヴァイタリティ―。
彼らを結び付けるのはこうしたものです。

監督である若きジークフリートは、脚本、撮影、音楽も担当。
これが長編デビュー作なんて、驚愕のデキです。
これは、ほかの作品も見てみないと。