このタイトルだけ見ると、
アメリカ映画のようにも見えますが、
フランス映画です。
原題は、
Forces spéciales (2011)
です。
なにしろ出演者が、
ダイアン・クルーガー、
ブノワ・マジメル、
ラファエル・ペルソナ、
チェッキー・カリョ、
ですから、期待してしまいます。
舞台はアフガンシスタン、そしてパキスタン。
ダイアン演じるジャーナリストが、
タリバンに誘拐されます。
そして彼女を救い出すために、
フランス特殊部隊の6人組が出動。
パキスタンの山奥のあじとから、
無事救出したところまではよかったのですが、
無線機が壊れ、迎えが来ません。
こうなったら、歩いて国境を目指すしかないのか……?
というお話です。
最初の20分ほどは、
物語に落ち着きがなく、不安でしたが、
救出後は、リニアな展開になり、
それなりに引き込まれました。
ただ……
実はこの映画、フランスでは酷評されました。
善悪が単純過ぎ、
フランス軍の大宣伝、
ストーリーもセリフもだめ、
魂のない『プラトーン』、などなど。
一方で、一般の観客からはそれなりに支持され、
人気もあったのですが。
(実際、ついほろっとする場面は、何度かありました。)
でもこの映画、
専門家は褒めにくいのはわかります。
兵士たちは、マッチョだし、(悪い意味で)従順だし、
自分で考えることをしないし、
タリバンたちは、ステレオタイプそのもので、
しかも虫けらのように殺されてゆくし。
ジャーナリストが、フランス軍のアフガン派兵に反対しているというのが、
かすかな相対化なんですが、
その彼女の意見も……
戦争映画は、何か言うのが難しいですね。