やはりテキサス・レンジャーが登場する、
その名もズバリ、
『ザ・テキサス・レンジャーズ』(2019)
を見てみました。
主演はケビン・コスナーです。
舞台は、1934年のアメリカ。
もちろんテキサスは出てきますが、
州内におさまる物語ではありません。
というのも、この映画、
あのボニーとクライドを追う、
引退していたテキサス・レンジャーの話だからです。
この、世界恐慌から5年後のアメリカで、
とりわけテキサスには、
貧しい移民キャンプがありました。
ボニーもクライドも、
そうした場所で育ったのです。
ただ物語は単純で、
引退して「老後」を送っていた、
かつての「凄腕」「テキサスレンジャー」に、
ボニーたちを捕まえてくる(というか射殺も可)仕事が回ってきます。
で彼らは、紆余曲折ありながら、
その仕事を完遂させるのですが、
その過程そのものが映画の物語です。
ボニーとクライドは、
テキサスの移民キャンプで育ったようなんですが、
テキサスでは、
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植民地時代にテキサスを領有していたスペインをはじめ、
ドイツ、アルザス、スイス、オーストリア、
チェコなどからの移民が持ち込んだ文化が融合して
食文化、ビール、建築、音楽に影響を及ぼし、
南部や南西部の他地域とは異なる「テキサス的」な文化が創り上げられた。
例えば、ドイツから持ち込まれたアコーディオンは、
土着のメキシコ系テキサス人(テハノ)の音楽に影響を及ぼし、
19世紀にはテハノ音楽におけるポピュラーな楽器となった。
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というのです。
たしかにそういう雰囲気が感じられました。
監督自身もまた、テキサス出身です。
まあ、映画自体はそれほど魅力は感じませんでした。
主人公たちも、
わたしには無駄にマッチョに見えて、
惹かれるところはなかったし、
ちょっと中途半端な印象でした。
ただ、移民キャンプの描写だけは、
なかなか新鮮でした。