2022年5月22日日曜日

『テルマ&ルイーズ』

ある記事を読んでいたら、

『テルマ&ルイーズ』(1991)

のことが細かく書かれていて、
これも久しぶりに見直しました。
この映画については、当時も、
「よかった!」
と思い、
その後しばらくは、
ジーナ・デイヴィスやスーザン・サランドンの出演作を追っていた記憶があります。
もちろん、リドリー・スコットも。


これは有名作なので今さら書く必要もないと思いますが……
タイトルは『テルマ&ルイーズ』ですが、
本当のヒロインはテルマなんでしょう。
彼女は、支配的で高圧的な夫の抑圧の元で暮らしていました。
で、友人のルイーズと旅行に行く計画を立てたのですが、
どうせ「許可」されるはずもなく、
結局、置き手紙を残して出発します。
で、楽しく羽目を外していたところ、
ある大事件を引き起こし、
警察からの逃走を図ることになり……
という物語です。

物語の始め、
ある問題が起こり、
それが、新たな問題を引き起こし、
また引き起こし……という具合に展開します。
その間観客は、
それぞれの問題を見ているわけですが、
やがて、気づくのです、
テルマとルイーズが戦っているのは、
強大な男性支配社会なんだということに。
男社会のルールに楯突いた二人に、
「支配者」たちは「プライド」をかけて牙をむくのです。

ところで以前、
この映画を見ました。


これは後から、

『マリリン&モナ』

というタイトルで、日本版も出ていることを知りました。
で、すぐにお分かりの通り、
この邦題、
明らかに『テルマ&ルイーズ』を意識しているのでしょう。
そしてそれ自体は、
ほんとうにそうなのです。
今回『テルマ&ルイーズ』を見直して、
ああ、ここまで意識しているのかと、
改めて思いました。
『マリリン&モナ』の原題は
Just like a woman
なんですが、
この a woman て、
もしかしてテルマ?
と思ってしまうほどです。

どちらも、好きな映画です。