2023年2月6日月曜日

『天才マックスの世界』

ウェス・アンダーソンの、1998年の作品、

『天才マックスの世界』

を見てみました。
この監督について卒論を書いた学生が、
この監督の作品の中で一番好き、と言っていた作品です。


なんというか、
おもしろいんですけど、
主人公のキャラが、ややしつこい。
そこが、好みの分かれるところかもしれないと感じました。

フランスでのレヴューを見ると、
この主人公が、
『卒業』のダスティン・ホフマンに似てる、とか、
『ビッグ』の反対、つまり、
大人の体を持ってしまった子ども、ではなく、
子どもの体の中に閉じ込められた大人、であり、
そこから奇妙な笑いが生まれる、
みたいな(presseの)コメントがありました。

主人公ともう一人の中年男性(ビル・マーレイ)は、
同じ女性にフラれます。
そのとき男二人の間に生まれる空気は、
ややホモソーシャル。
また、虚言が現実を変えてゆくのですが、
ただ「事実」はそれとは別に存在し、
観客はそれを知っているので、
まあ、コメディなんだな、と感じました。
(ちゃんとした感想になってません!)

ちなみに音楽は、
キンクス、The Who、
そしてイヴ・モンタンまで使われてました。
60年代風、ってことなんでしょうね。