『天才マックスの世界』
を見てみました。
この監督について卒論を書いた学生が、
この監督の作品の中で一番好き、と言っていた作品です。
なんというか、
おもしろいんですけど、
主人公のキャラが、ややしつこい。
そこが、好みの分かれるところかもしれないと感じました。
フランスでのレヴューを見ると、
この主人公が、
『卒業』のダスティン・ホフマンに似てる、とか、
『ビッグ』の反対、つまり、
大人の体を持ってしまった子ども、ではなく、
子どもの体の中に閉じ込められた大人、であり、
そこから奇妙な笑いが生まれる、
みたいな(presseの)コメントがありました。
主人公ともう一人の中年男性(ビル・マーレイ)は、
同じ女性にフラれます。
そのとき男二人の間に生まれる空気は、
ややホモソーシャル。
また、虚言が現実を変えてゆくのですが、
ただ「事実」はそれとは別に存在し、
観客はそれを知っているので、
まあ、コメディなんだな、と感じました。
(ちゃんとした感想になってません!)
ちなみに音楽は、
キンクス、The Who、
そしてイヴ・モンタンまで使われてました。
60年代風、ってことなんでしょうね。