2008年11月2日日曜日

遥かな町で


昨日今日は土日だったわけですが、なんと、かなりまじめに仕事しました。(えらい!)なぜか体調もよく、量も捗ったし、楽しかったので、よかったです。

仕事、なんていいましたが、これは昨日も書いた通り、バルベリさんと谷口さんのことを調べたり、作品を読んだり、という作業です。谷口さんがフランス語で受けているインタヴュー(1)とか、2007年にフランスで最も売れた作家10人(2)とか、あとは送ってもらった資料を読んだりとか、そんな感じです。



で今日読んだのは、谷口ジローの『遥かな町で』です。これ、日本でもフランスでも賞を獲ってるんですが、oui、とてもいい作品です。

主人公は48歳の会社員。彼は出張の帰り、ふとした気まぐれで郷里の鳥取に寄ります。で、懐かしいお寺の境内に入り…… 眼が覚めると、彼は14歳に戻っていました。なんて体が軽い! でもこれ、夢のはず……

でも夢じゃないらしい。ああ、妹がこんなにちっちゃい、それから…… ああ、お母さん! でも待てよ、僕が14の時って言えば、お父さんが失踪する年だ! どうしよう! 明日から新学期らしいし!

と、やたら「!」を打ってしまいましたが、ね、読みたくなったでしょ? この manga は1400円。必ず元はとります。mannga はどうも…… とおっしゃるあなたも、ここを読んでくださっているなら、ほぼ間違いなく面白いと思うと信じています。そして谷口ジロー恐るべし! と思うのは、あの『神々の山嶺』とは、まったく別の世界をきちんと描ききっている点です。

ついでに1つ。新潮文庫に、『リプレイ』という小説があります。これもまた、おじさんが、ある日18歳に戻る話です。こちらの主人公は、記憶を頼りに競馬や株をやり、大儲けします。そしてやがて「あの日」が近づき…… 目覚めるとまた、18歳から「リプレイ」することになるのです。これもまた、◎です!

さて、みなさんなら、どうします? 明日の朝目覚めた時、14歳になってたら……?