2008年11月13日木曜日

ミュージック・レスキュー


今日は授業で、「半過去」をやりました。この「半過去」は、英語にない発想なので、味わいどころの一つだと思います。で、あれこれ尾ひれをたくさんつけて説明しました。(ま、眠そうだった人が皆無だったとは言いません! でも、じっくり付き合って聞いている学生たちも、もちろんいました。伝わったかな?)

木曜は5限まであるので、授業終わりは5:50です。それからちょっと学生とだべって、研究室で一服(といっても煙草は吸いませんが)して、それから帰り支度をして……

でクルマでラジオをつける時は、いつも J-WAVE のグルーブ・ラインです。この番組は、渋谷のHMVスタジオ(2階の奥・画像)で生放送してるので、もう何回か現場を見たことがあります。一番最近は…… 今週の月曜日! 例の飲み会の前に、HMV をぶらぶらするついでに、ちょっとのぞいてきました。(ピストンさんはお休みでした。)

たった一人だけ、プロのミュージシャンの知り合いがいるのですが、彼はハービー・ハンコックやアル・ディレオラとも共演したことがあって、ほんとにどんなジャンルの音楽もよく知っています。もちろんクラシックも。音楽学校で、作曲や編曲の授業も持っていたそうです。

でなぜ彼のことを思い出したかというと…… グルーブ・ラインの中に、「ミュージック・レスキュー」というコーナーがあります。これは、メロディーはなんとなく分かるけど、誰のなんていう歌か分からない! という人が、鼻歌でそれを歌い、聴いている人たちに教えを請う、という趣向です。これが、なかなか分からない。正解を聞いても、知らないこともよくあります。

で、このコーナーのことが、さっきのミュージシャンと話題になったことがあるんです。

「レスキューの曲、けっこう分かる?」
「あれね、チョー有名な曲ばっかりだもんね?」
「そう……なの?」
「知らない曲は出てこないでしょ?」

なんの衒(てら)いもなく彼は言うのですが……、そんなことありません。知ってる曲なんて、たまにしかありません! 

「そうなの? でも大学の先生たちは、新刊だったらみんな分かるんでしょ?」
「(ドキ!)いや、まあ、分かることも、ないわけじゃないけど…… みんな、っていうのとは、ほど遠いね」
「ああ…… まあCDの場合、1時間くらいあれば、とにかく1回は聴けちゃうから、1日に5,6枚はザラなんだけど、本はね……」

そうなんです、下手したら、読むのに何日もかかる本なんて「ザラ」です!

まあそれにしても、やっぱりプロのミュージシャンたちは、ものすごい量を聞いてるんだなあと、感心したのでした。