2015年7月24日金曜日

『北ホテル』

古いフランス映画のDVDが、
10枚セットで1700円で売られています。
2シリーズあるので、20タイトルになります。
(「フランス映画名作コレクション」)

で、学生時代以来、数十年ぶりに見たのは、
『北ホテル』(1938)です。

https://www.youtube.com/watch?v=WIQ_NQjDNa8

https://www.youtube.com/watch?v=VsH6iBThxR0  (全編版)

この北ホテルは、
今も、パリのサン・マルタン運河沿いにあります。
今回パリでの滞在場所が、
この運河のすぐ近くなので、
それなら、ということで、
見てみたわけです。

名優ルイ・ジューヴェは、
いつも通り十分な迫力だし、
アルレッティ(以前パリで見かけました)も「立って」います。
が、
全体としては、ぎこちない印象もあります。
とても現実的に見えて、
実はほとんどおとぎ話的構造なので、
その落差がそうした印象を生むのでしょうか?
また字幕が、思い入れ過剰な意訳の部分があました。
日本における、
「フランス映画」のイメージに合わせているのでしょうか?
(全編版の8分過ぎ、
アルレッティがガウンからワンピースに着替え、
Ça va ?  「変じゃない?」と訊くと、
ルイ・ジューヴェはちょっと投げやりな感じで、
Ça va. 「ああ」と答えていますが、
この部分、
「どう?」
「いい女だ」
となっています。)