クレテイユは狭い地域なので、
もちろん「クレテイユ映画」というのは大げさすぎますが、
とはいえ、この土地で撮られた映画は少なくありません。
ついこの前見た Tellement proches は、
代表作だといえるでしょう。
それから、La première étoile
http://tomo-524.blogspot.jp/2015/07/la-premiere-etoile.html
このフィルムのオープニング・クレジットでは、
背景として、カリブでの黒人たちの生活、飛行機、に続いて、
クレテイユの街の空撮が映し出されます。
そこには、Tellement proches で中心的場所となった、
カリフラワー型の建物も含まれています。
(ちなみに、この2作のテーマとしての共通点の1つは、
ずばり、「ダメ男」。
30代で子持ち、無職、夢を捨てられない……
絵にかいたような「ダメ」ぶりですが、
でも、人間的な魅力はあるわけです。
映画の終わりに、このダメ男たちは、
それぞれ成長するのですが、
La première étoile の場合、
その点は、ちょっと甘すぎると言えるでしょう。)
それから Série noire
http://tomo-524.blogspot.jp/2015/05/blog-post_6.html
この舞台となった空き地に建てられたモール、
クレテイユ・ソレイユで、
La première étoile のダメ男はバイトしていたわけです。
それから、Les Héritiers という、
クレテイユのリセ(レオン・ブルム高校)を舞台にした作品があります。
『パリ20区、ぼくたちのクラス』の高校版、
という印象です。
(ユダヤ人の生徒が前景化される点に、違いがあるでしょうけど。)
ここでは、歴史(もちろんユダヤ人生徒が関連します)
に関するプレゼン・コンクールが、物語の縦糸になります。
生徒それぞれにとって、「歴史」はあるわけです。
まじめな映画です。
また、これはまだ見てないのですが、
Dix jours en or(2012)
という作品にも出てくるようです。
これはロード・ムーヴィーなので、
いろんなところが出てくるわけですが。
この映画、とっても見たいのですが、
なぜか DVD が出ません。出して~!
https://www.youtube.com/watch?v=e7nRrPWXqVY
*追記 Mohamed Dubois もそうでした。