2021年10月19日火曜日

007

院生の一人が、
007の最新作公開に合わせて、
その旧作をたどり始めていました。
で、
彼が言うには、

「ひどいんですよ」

なにが「ひどい」のかといえば、
男性中心主義、家父長主義、ミソジニー、
などなどです。
情報を聞き出すためにボンドは、
女性に容赦なく平手打ちを食らわせ、
聞き出した後は、
殺してしまう(!)。
これって、フェミサイドですね。

ただ、第6作目の『女王陛下の007』は、
ちょっと違うんだそうです。


なかなかおもしろい指摘ですね。

で、
彼とだべっていて、
この007というのは、
もう、今の時代に成立させるのはムリじゃないか、
こうなったら、ボンドを死なせて、
それと一緒に家父長主義なんかも葬り去って、
たとえば003と名乗る、
女性、ないしアフリカ系、アジア系のボンドを登場させるしかないかな、
なんて言い合っていたんですが……

*****以下ネタバレあり******

そして今日、
彼が007の新作を彼が見てきて、
メールをくれました。

「ボンド、死にました!」

まさか当たるとは!
制作者も、
同じことを考えていたのでしょうか?