2021年10月26日火曜日

『サムライ』

昨日の大学院ゼミでは、
アラン・ドロンの

『サムライ』(1967)

を見ました。
まあ、この手の映画だと大抵そうなんですが、
これを見るのも、30年振り? くらいで、
3,4回目です。

前週まで見ていたアンリ・ヴェルヌイユに比べると、
やっぱりメルヴィルは、時間の使い方がスマートだと感じました。
まあスタイルなので、甲乙と言うことではないですが。

見終わった後、
この孤独な殺人者を、
もし現代の俳優が演じるとすれば誰が適役か?
と(みんなで)想像してみたんですが、
これが、思い浮かばない。
ドロンの持つ冴えた美貌は、
フランスにも、アメリカにも、
見いだしにくい気がしました。
たとえばブラピももちろんカッコイイですが、
なにか違うものです。
ドロン二世と言われるラファエル・ペルソナにしても、
ちょっとお茶目すぎるし。
わたしはむしろ、
ある時期のジョン・ローンとか、
韓国のイケメン俳優の誰かとか、
がいいかもと思いました。

でも、
こんな「遊び」をしてみると、
アラン・ドロンがなかなか希有な存在であることに、気づかされます。
やはり、置き換えのきかない俳優なんですね。
(もちろん、ベルモンドも、ジャン・ギャバンも、
ジェラール・フィリップだってそうなんですが。)