というニュースが報道されました。
中間選挙を控え、
彼の「力」が復活しているというニュースもしばしば見かけます。
『ザ・グッド・ファイト』について、
大事なことを書き忘れていました。
このドラマの背景にあるのは、
まぎれもなく「トランプの時代」です。
そしてそういう時代にあって、
リベラル派がどんな思いで生きているのか、
トランプやその支持者をどう考えているのか、
またリベラル内でも、
人種や階級によってどう時代の捉え方が違うのか、
が描かれているのです。
なにしろこの長い長いドラマの最初のシーンは、
トランプの大統領就任演説をテレビで見るヒロインが、
唖然とした表情を浮かべたまま、
唐突にテレビを消す……
というものなのです。
また物語の途中には、
トランプが娼婦たちと乱交しているヴィデオの流出が問題になったり、
トランプに指名された判事への対応に苦慮したり、
「トランプ」が至る所に顔を覗かせるのです。
シリーズ3の締めくくりの場面も、
トランプの演説に絡む、
ヒロインとその夫のあり方が描かれています。
前景のドラマはおもしろいし、
人物の造形も巧みです。
そしてそれらはすべて、
「トランプの時代」という背景の中だからこそ、
一層強い意味を持っていると感じました。
そしてタイトルの The good fight は、
物語のそこここで起きるさまざまな「ファイト」でもあるでしょうが、
根本的には、
リベラルにとっての
「善なる戦い」
のことなのでしょう。
戦争、食糧危機、エネルギー高騰、コロナ、の時代に、
トランプが再び勝つようなことがあれば……