完全に趣味の領域だけれど、音楽も好きです。それなりに色んな音楽を聴いてきた中で、この数年は、ボサノヴァもよく聴きます。(「まいにちフランス語」のエンディングは、ごぞんじ、ワン・ノート・サンバ。演奏も、ジョビンのものです。)ただボサノヴァというのは、次々に新作が出るというジャンルではないので、そこがちょっとさびしいところ。そんな中、2006年に出た「Timeless」は、素晴らしかった! セルジオ・メンデスとウィル・アイ・アムという組み合わせ自体、強烈に魅力的でした。
なんだか、言わずもがなの気もしますが…… セルジオ・メンデスはボサノヴァ(の枠をはみ出してゆく)大物。数あるヒット曲の中でも、あえて1曲というなら、やはりMas Que Nada(マシュ・ケ・ナダ)でしょうか?
Mas Que Nada は、more than nothing (plus que rien)。「無より多い」? 管さんに教えを乞うたところ、「比べるものがないくらい(すごい)」ということでした。
そしてもう1人、個人的には、今最もノッテいるミュージシャンの1人だと信じているウィル・アイ・アム。彼はもちろん、ブラック・アイド・ピーズ(通称BEP)のリーダーですね。(紅1点はファーギー。「まいにち」のオープニングは、彼女の「パラダイス」です。)2005年の「モンキー・ビジネス」は、擦り切れるほど聴きました。(あんなに聴いたのは、ビヨンセのDangerously In Love 以来です。)で、そんなウィルとセルジオ・メンデスの出会いで、Mas Que Nada は新たな命を吹き込まれました。
やっぱりモトがいいと、ほんとうにいい生まれ変わり方ができるものなんですね。そういえばパリのオルセ美術館も、もと「駅舎」だったわけですが、「うまく生き返らせたものだ」と、安藤忠雄氏がテレビで話していました。
そして今、わたしの通勤時の「ヘビー・ローテーション」(って言い方、ちょっと気取っていて面白いですね。)は、セルメン&ウィル再び! 「モーニング・イン・リオ」(写真)です。このアルバムの1曲目は、名曲、The Look of love(「恋の面影」)。それを歌うのは、われらがファーギー! そりゃあ「ヘビロテ」になるってもんです!