2008年6月15日日曜日

ジャンキー


というわけで、やはり今日は1歩も外へ出ず、まじめに仕事をしていました(エライ!)。でも日曜日だといっても、働いている人はけっこういるものですね。NHK関係のみなさんは「仕事に鬼」が多いのですが、「まいにちフランス語」の美人ディレクターであるアヤちゃんも、まさにそんな1人。今日も昼過ぎに、金曜にお願いしたチェックの結果を送ってくれました。(昨日は1日別件で外!)う~ん、彼女がNHKと結婚しているという噂は、本当なのでしょうか?(本人は強く否定!)

さて、今日は「父の日」でした。
ここ数日、色々な場所で「父の日」の文字を目にするうち、今日のブログに書こう、と思っていた本があります。タイトルは、『ジャンキー』(写真)です。

サンフランシスコ生まれの作家、グレッグ・ルッカによる、ボディー・ガード「アティカス」シリーズ。これはまだ4作だけですが、わたしの好きなシリーズの1つです。そしてその主人公アティカスの恋人が、ブリジッド。『ジャンキー』は、その私立探偵ブリジットをヒロインにした、「アティカス」シリーズの番外編です。今まで何人ものヒロインと出会いましたが、その中でもブリジッドは、強く記憶に残る女性の1人です。

ブリジッドは、警官である父親に憧れていました。2人は、毎週のようにトレーニングを続けました。毎週、毎週…… 
けれどそんな幸福な時間は、やがて終わりを迎えます。酒と麻薬に溺れたブリジッドは、家出してしまったのです。そして、なんとか父親が娘を見つけ出したとき、彼女はもう廃人同様でした。母親は、その腕のおびただしい注射跡を見て、泣き崩れます。
1週間後、雪の降る中、父親は娘を立ち直らせたい一心で、いつものトレーニングの場所に連れ出します。けれども、ジャンキーに成り果てたブリジッドには、もう父親のミット目がけて打ち込む力はありません。父親に突き飛ばされても、ブリジッドは、雪に濡れた地面から立ち上がれません。
「父さん、できないよ。ごめん、できないんだ……」
まだまだ先があるのですが、ああ、もうこれ以上紹介できません。ちょっと鼻かんできます……

なんだか、めでたい「父の日」にこんな話ですみません。でもご安心ください、29歳になったブリジッドはたくましく、美しい、「いい女」です。本編のシリーズを読んでいなくても、この『ジャンキー』だけで十分読めます。はなはだ簡単ではございますが、これで「父の日」のブログとさせていただきます。

                  ☆


さて、明日は「まいにち」の収録です。またまた、レナさんとシゲピョンの漫談(!)爆発でしょうか? また明日ご報告しますね。では今週も、元気にまいりましょう!