昨日の昼食中、なんとなくBSをつけていると、
『猿の惑星』が始まりました。
まあ、ありがちなことですが、結局最後まで見てしまいました。
この映画、もう4,5回は見てますが、
なぜかいつもテレビです。
わたしが小学生時代の1968年の映画ですから、
テレビ放送回数もかなり多いのでしょう。
もちろん、見てしまうというのは、
「おもしろい」ということではあるんですが……
有名な映画だし、これはきっと、
もう言われつくしていると思うんですが、
(「おもしろい」のは十分認めるとして)
いろいろ問題も感じました。
まず、「スチュワート」なる女性、
クルーの中の唯一の女性が、
いきなり骸骨姿で観客にさらされます。
そして上陸後は、
まっさきに黒人クルーが殺され、やがて、
金髪白人ムキムキのテイラーが、単独のヒーローとなります。
そして彼は、美人で、スタイルもよく、
ただし知能は劣っているノヴァをパートナーに選び、
「主人」として、彼女を連れていきます。
彼女はいわば「半裸」で、
観客に対しては、性的視線の対象として供されています。
科学者である人間の女性は骸骨と化し、
知能が足りない美人がトロフィー・ガールとなるのです。
つまり、白人男性中心主義と、マチズモと、ミソジニーとが、
わかりやすく、画面に横溢しているわけです。
映画には、人類への警告があると、言えば言えるのでしょう。
けれども映画のメタ・メッセージは、
そこで想定されている「人類」とは白人男性であることを示しています。
これ、教材としては、反面教師的に使えるかも!?