『わたしは、ダニエル・ブレイク』で引退すると言っていたケン・ローチ監督。
けれどもその後引退宣言を撤回して撮った
『家族を想うとき』
を、見てみました。
舞台は、『ダニエル・ブレイク』を同じニューカッスル。
宅配業の父親、介護職の母親、
不登校の息子と、まだあどけない娘。
彼らを、この社会のゆがみが、
おそろしい酷薄さで飲み込んでしまいます。
こんなに見ているのがつらい映画は珍しい。
そして、これほどの傑作も珍しい。
ケン・ローチ監督の作品はたくさん見てきて、
好きな作品も多いですが、
今回は、ちょっと別格かも。