2024年8月15日木曜日

『座頭市あばれ凧』

今日は第7作、

『座頭市あばれ凧』(1964年7月)

を見てみました。
前作から4ヶ月です。

監督は、前作同様、池広一夫です。
(ただ撮影監督は代わっています。)

始まってすぐ気づくのは、
出演者たちの名前のフォントが、
以前のような、荒々しい筆書きに戻っていることです。
(前作のみ、活字体でした。)
どういう経緯かはまったくわかりませんが、
戻そう、という意見があったのでしょう。
そして全体的なトーンも、
前作より落ち着いたものとなり、よくなっていました。
(障子に血飛沫がパッと広がる、みたいな、
派手な演出はやっぱりありますが。)
物語の運びのテンポの良さは前作通り。

終わらせ方は、
1〜6作とは違って、
街を去ってゆく座頭市、みたいなものではありませんでした。
これは、90分以内に終わらせようってこともあるのかもですが、
こういう終わりもあってもいいかもとは感じました。

座頭市シリーズは、
同じキャラの物語なのに、
監督が違うとずいぶん違った映画になります。
監督、そして撮影監督の仕事がどんなものなのか、
正確に言葉にするのは難しいですが、
感覚的にはかなりわかる気がします。