2024年8月27日火曜日

『座頭市喧嘩太鼓』

シリーズ第19作目は、

『座頭市喧嘩太鼓』(1968)

です。
三隅研次監督なので、
見る前から期待値は高かったです。

そしてさすが三隅監督。
美しいショットも、
力強いショットも、
やさしいショットもあり、
時間の流れの緩急もあり、
よくできていると感じました。

当時27歳だったはずの三田佳子がヒロイン役。
姿勢が良くて、映えました。

前から思っていたのですが、
この座頭市シリーズは、
大昔、深夜のテレビドラマで見た、
『超人ハルク』
に似ているところがあると感じます。
流れ歩く二人は、
どうしようもなく揉め事に巻き込まれ、
自分なりの誠意を尽くした結果、
その街から出ていくことを余儀なくされるのです。
もちろん、さまざまな相違はありますが、
なんというか、悲しみが似ているのですね。