2024年8月27日火曜日

『座頭市果し状』

シリーズ第18作、

『座頭市果し状』(1968)

です。
監督は安田公義。
ヤクザ集団の一味に野川由美子がいます。

これは座頭市にはしばしば見られるんですが、
今回もまた、
ワルの仲間入りした男を、
なんらかの事情で座頭市が斬り、
ただ、その斬られた男の堅気の姉(ないし妹)が窮地に陥ったところを、
座頭市が救うという物語です。
座頭市が男を斬るのは不可抗力、
ないし正当防衛からなんですが、
それでもそれでも斬ったことにはちがいないと、
残された女性を助けるわけです。

この作品は、女性への暴行がやや多かったですが、
それ以外は落ち着いた演出で、
ふつうにおもしろく見られました。

野川演じる女性に実存的変化が見られ、
これは、シリーズを振り返っても、
珍しいケースだと言えそうです。