2024年8月16日金曜日

『座頭市関所破り』

第9作です。

『座頭市関所破り』(1964、12月)

監督は安田公義。
つまり、ここまででは一番デキが「?」だった、
第5作『喧嘩旅』の監督なので、
心配しながら見始めました。

でもそれは杞憂で、
ふつうにおもしろく見られました。
冒頭、中田ダイマル・ラケットが、
あれはなんなんでしょう、
縁日なので踊りなどを見せてお金を稼ぐらしい人たちを演じていて、
そこは「試み」だったんでしょうが、
完全に浮いていましたが、
それ以外は、
座頭市の父親? と思わせる老人も、
兄思いの妹も、
丁寧に描かれていて、よかったと思います。
特に老人の敗残感は、好感が持てました。

第5作がイマイチだったのは、
監督というより、脚本だったのかなと思いましたが、
それを担当した犬塚稔は、
第1作なども書いていて……

第5作だけ謎ですが、
まあ、同じ監督でも、
でき、不出来はありますからね。